今回は、復刻した!?New Balance(ニューバランス)Made in USA「U998」のサイズ感と履き心地をレビューする

熱狂的なファンを抱える「U998」が、30周年のアニバーサリーイヤーを迎え、続々とニューカラーがラインナップしている

1993年に「990」シリーズの第5弾としてデビュを果たした

先代より受け継ぐシャープなシルエットに、プラパーツを組み込むことでハイテク感も増したデザインとなった

革新的な衝撃吸収性をもつABZORB(アブゾーブ)を初搭載した

足入れのフィット性に優れ、快適な履き心地から多くのランナーから支持を獲得

現在もレトロとハイテクが入り混じる流れるようなシルエットはファッションシーンで人気を集めている

伝統的なメッシュとピッグスキンスウェードの組み合わせ、そこにしぼ感のあるグレーのレザーをシュータンやヒールタブ、そして補強パーツに使い、立体感あるシルエットにメリハリを付けた

スタイリングに合わせやすく、さらに上質な雰囲気を醸し出してくれる1足となっている

本題に入る前に、Instagramでオススメのアイテムや絶対に「後悔しない」スニーカーなどを本格的に毎日19時に紹介している

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New Balanceファンから絶大な支持を獲得「U998」とは

「U998」は、New Balance(ニューバランス)から1993年に発売されたスニーカー

「1000点中990点の出来栄え」というセンセーショナルなコピーのもと生まれた990番シリーズの5作目にあたる一足だ

定番モデルの「996」から、「997」、「998」へとアップデートを遂げたモデルで、ランニングシューズの代表作としてクラシックな意匠を受け継ぎながら、分厚いミッドソールを採用

ハイテクスニーカーのエッセンスを加えながら、小さなNロゴを使用するなど、シリーズの中でもちょうど変遷期に当たるモデルだと言える

それだけに大衆的な人気を誇る定番モデルとは異なり、コアなスニーカーファンから支持を集めている

New Balance(ニューバランス)のスニーカーには、アメリカ製造のものとイギリス製造のもの、そしてアジア製造のものがあるなかで、「998」は全てアメリカ生産に統一されている

機械によるオートメーションで製造されるアジア産のものと異なり、人の手によって作られるのがアメリカ製の特徴だ

縫製などの作りがしっかりしていることはもちろん、アッパーをはじめとする素材も上質なものを使用

New Balance(ニューバランス)の歴史が詰まったモデルだからこそ、細部までこだわった仕上がりとなっている

New Balance(ニューバランス)のスニーカーと言えば、スエードとメッシュをレイヤーしたアッパーデザインが王道

アメリカ製の「U998」は高級感のある上質なスエードを使用しており、廉価版のアジアモデルとは一味違う魅力を放つ

93年にリリースされた「U998」は、花形シリーズである990のディティールを受け継ぎながら、徐々に洗練されたデザインになっている

サイドのNマークもそれまでのモデルと比べるとコンパクトになっており、スッキリとした印象

シュータンはラベルを貼るのではなく、直接モデル名と産地をステッチで、数あるNew Balance(ニューバランス)シューズの中でも珍しい仕様だ

ヒールには定番の「NB」マークを配置しており、層のように重なる素材の切り替えがお見事

New Balance(ニューバランス)の900番台は、ランニングシューズを展開するシリーズ

その系譜を継ぐ「U998」も、ロードランニングに相応しいシルエットを踏襲している

ラストには、細身の「SL-1」を採用をし、スタイリッシュなシルエットで、大人のカジュアルスタイルを格上げする

「U998」の最大の特徴は、分厚いミッドソールと行っても大げさではない

このモデルが発売された1993年と言えば、ハイテクスニーカーブームが起きる前の年

それ以前に発売された「995」や「996」のクラシックなデザインを受け継ぎながら、パーツの構成がやや複雑になりハイテク寄りの仕上がりとなっている

分厚いソールを採用しながら、シルエットは細身というバランス感がかなりいけているモデルだ

「U998」は、言わばクラシックとハイテクのハイブリッドを味わえる稀有な一足なのだ

New Balance「U998」の機能性は

見た目だけでなく、機能性にも注目したい「U998」のミッドソールには、フォアフット部にC-CAP(シーキャップ)ヒール部分にはENCAP(エンキャップ)を使用し、衝撃吸収材としてABZORB(アブゾーブ)を搭載している

ENCAP(エンキャップ)は「EVA素材」を頑丈な「PU素材」に封入することでクッション性を、C-CAP(シーキャップ)は「EVA素材」を圧縮成型した軽量素材

このモデルで初めて搭載されることとなったABZORB(アブゾーブ)は、着地時に足が受ける衝撃を吸収すると同時に、そのエネルギーをテイクオフ時にリターンする反発弾性も備えたクッショニング素材だ

その大きな変貌と進化の部分は、New Balance(ニューバランス)の中でミッドソールにはじめてABZORB(アブゾーブ)を搭載したこと

これは「U998」を語る上で最初に知っておきたいこととで。New Balance(ニューバランス)を語る上でも外せないヒストリーになるはすだ

これら3つのテクノロジーを組み合わせることによって、一般的なスニーカーでは到底感じることのできない履き心地を体感できる

ランニングシューズとして開発された「U998」のアウトソールは、アスファルト上で圧倒的なパフォーマンスを発揮するトレッドパターンを採用している

接地面はフラットに作られており、走った際にスムーズな足運びが可能

当然ながら普段歩く際も心地の良い蹴り出しを体感できる

New Balance「U998」のサイズ感と履き心地はいかに

履き心地は言うまでもなく素晴らしく、履き口の素材もよく、「U998」は最初からフカフカの柔らかさを実感することはないが、履き続けているとABZORB(アブゾーブ)のクッション性も感じて、かなり履きやすい

スニーカー全体やアーチ部分のサポート感もあり、足が安定もしているので長く履いていて疲れにくい!

内側縦アーチ部分が盛り上がっていて気持ちがよく、外見的なデザインと同じように、履いた感じも前の方が低くなっていて、それが歩く時に足の進みをサポートしてくれる

他のブランドのスニーカーは、履きやすいと評判なのに最初の履き心地が微妙で、履いている内に離れられなくなるという方が多いようだ

ただ、他のスニーカーと比べ、「U998」はわりかしと初期段階から履きやすく、馴染みやすいので、すぐにフィットするはず

サイズ感は、標準的で普段履いてるサイズで問題ない!

「U998」は細みとはいっても、そこまで細くはないので、幅広や甲高ではなければ、ジャストサイズがオススメ

「996」シリーズより履き心地は良印象で、さすがに「99」からの900シリーズと比べてしまうと、新しく発売されている「M990v6」にはかなわない

数字が上がれば、履きやすさもアップデートされるのは、仕方ないが「M991」からの900シリーズとはまた違い、フォールド感がキツくなくマッタリとした履き心地

「M1400」や「M576」のような「SL-2」のゆったり感とはまた違く、ある意味独特な履き心地が魅力といった「U998」だ